ということでDebian GNU/Linux 6.0(squeeze)をインストールした際のメモです。
必要なものを準備します。
- USBシリアルを見ることのできる端末(Windowsならばシリアルドライバをインストールした上でTeraTermなどを用意)
- FAT32でフォーマットしたUSBメモリスティック(512MBで十分足ります)
- SheevaPlug+に挿して使うDebianインストール先のメディアSDカード(4GBのものを使用しました)
Debian installer for SheevaPlug
とりあえず備忘録と日本語の情報が少ないので上のサイトの記述を試した記録です。
DebianのサイトからSheevaPlug用のインストーラ(uImageとuInitrdというファイル)をダウンロードしてきます。
ダウンロードしたファイルをUSBメモリスティックにコピーします。
SheevaPlug+と端末をUSBシリアルケーブルで接続した上で、インストーラの含まれているUSBメモリスティックと空のSDカードをSheevaPlugに挿します。
SheevaPlug+の電源を入れます。すぐにTeraTermで接続します。
内蔵NANDから起動する前にENTERキーを連打なりしてU-BootのMervell>>プロンプトが表示されるようにします。
最近のカーネル向けのハードウェアID設定などを行い再起動します。これをしないと起動できなくなります。
Marvell>> setenv mainlineLinux yes
Marvell>> setenv arcNumber 2678
Marvell>> saveenv
Marvell>> reset
再起動したらまたENTERキーを連打してMarvell>>プロンプトを表示させます。
以下のコマンドを入力してUSBメモリスティック上のインストーラをSheevaPlug+のメモリ上へ展開します。
Marvell>> usb start
(各種表示略)
Marvell>> fatload usb 0:1 0x00800000 /uImage
(各種表示略)
Marvell>> fatload usb 0:1 0x01100000 /uInitrd
(各種表示略)
読み込みが完了したら以下のコマンドでインストーラを起動します。
Marvell>> setenv bootargs console=ttyS0,115200n8 base-installer/initramfs-tools/driver-policy=most
Marvell>> bootm 0x00800000 0x01100000
bootmコマンドを入力後、インストーラが起動します。ほぼパソコンのものと同じでちょっと感動。
SDカードがすでにFAT32でフォーマットされていたりする場合はMMC/SD card #1を選択してENTERすると既存のパーティションを消すことができるのでその後でFREE SPACEを選びます。
一つにすることを推奨しているようなのでAll files in one partition(recommended for new users)を選びます。
ここを選択するまでは実際にパーティションの削除・作成はされないはず。
ここで選択するとそのジャンルのソフトをごっそりインストールしてくれます。
最小限のシステムだけインストールして後から必要に応じて追加していくつもりなのでStandard system utilitiesのみインストール。
Continueを押すと再起動するのでまたENTERを連打してMervell>>プロンプトを表示します。
内蔵のNANDはもう使用しないつもりなのでゴッソリと起動オプションを書き換えます。
(まぁ、NAND使うときがきたら前のU-Boot設定に戻せばいいか。)
Marvell>> setenv bootargs_console console=ttyS0,115200
Marvell>> setenv bootcmd_mmc 'mmcinit; ext2load mmc 0:1 0x00800000 /uImage; ext2load mmc 0:1 0x01100000 /uInitrd'
Marvell>> setenv bootcmd 'setenv bootargs $(bootargs_console); run bootcmd_mmc; bootm 0x00800000 0x01100000'
Marvell>> saveenv
再起動します。
Marvell>> reset
これでSDカードからDebianが起動すれば成功です。
後はSDカードをWindowsマシンでディスクイメージにしてバックアップします。
そして基本設定。